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痛風・尿酸ニュース

第59回日本痛風・尿酸核酸学会総会を開催いたします

山内 高弘(福井大学病態制御医学講座内科学(1)教授 福井大学医学部附属病院 副病院長)

私は現在福井大学内科学第一講座で診療・研究・教育に従事しております。本講座は初代中村 徹教授、二代上田孝典教授のあと、私が引継ぎ、令和8年度からは12年目となります。中村先生、上田先生とも日本痛風・尿酸核酸学会の理事長を務められ、私もお二人の先生の直々のご指導を賜り、尿酸・痛風を勉強して参りました。そしてこの2月に第59回日本痛風・尿酸核酸学会総会を開催させていただく栄に浴しました。

第59回総会は今月、令和8年(2026年)2月27日(金)・28日(土)の2日間にわたり福井県福井市の福井駅東口再開発ビルAOSSA(8F 福井県民ホール)において開催させていただく予定です。開催テーマは「伝統を礎に若い力が躍動する痛風・尿酸・核酸の将来」といたしました。本学会の長年に亘る痛風・尿酸・核酸研究の「伝統」を、多様性・柔軟性・突破性・創造性の別語である「若さ」が次の新しい研究の世界へ向かって変革させるということです。そしてその将来(将に来る)を具現化したいと思います。

会長講演ではがん治療の現場における核酸アナログの最近の進歩を自身の研究も交えて概説いたします。特別講演では京都大学血液・腫瘍内科准教授 山下浩平先生から痛風関節炎における好中球の役割について、教育講演では名古屋医療センター高度診断研究部長臨床研究センター部長 真田 昌先生からゲノムからみた造血器腫瘍についてご講演をいただきます。シンポジウムは2セッション用意されています。セッション1は基礎研究の最前線です。痛風・尿酸のゲノムワイド関連解析、ヌクレオチド代謝と抗がん剤耐性機構、尿酸代謝と生活習慣病における遺伝子、尿酸と肺高血圧進展機序解明といった、本学会にふさわしい痛風・尿酸・核酸についての長年に亘る重厚な基礎研究の成果をご披露いただきます。セッション2は若手委員会主催です。若手研究者9名による尿酸研究の未来を魅せて頂きます。また昨年に続いて今年も日本高血圧学会との合同シンポジウムが行われます。高血圧合併高尿酸血症に対する治療アプローチという課題で両学会のエキスパートから至適治療をご教授頂きます。さらに、高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第4版)改訂に関して委員長の今田恒夫先生から進捗状況の御報告を頂きます。そして企業開催のモーニングセミナーではありますが、米国から高尿酸血症・痛風分野の第一人者、ユタ州立大学Naomi Schlesinger教授に学会場にお越し頂き、Chronic Refractory Gout and the impact on comorbidities– a review of the landscape and patient burden (慢性難治性痛風と併存疾患への影響 ― 最新動向と患者負担を概観する)についてご講演をいただきます(同時通訳あり)。さらに、優秀演題セッション(5題)、口演28題、ポスター20題のご発表が予定されています。

このように学会総会を概観しますと、尿酸・痛風の最前線のイメージが湧いてこられるのではないでしょうか。基礎的には尿酸の生体内/細胞内外の動態、痛風発作、周辺疾患と関りの中での遺伝子・分子レベルでの研究が行われています。また臨床の現場では更なる治療法の工夫が進められています。そして基礎・臨床両面での進歩を基盤にして次期ガイドラインの改訂作業が進んでいます。近年医学研究、特に臨床研究では、患者・市民参画(PPI:Patient and Public Involvement)の重要性が増してきています。これからも患者さんやご家族にとってより役に立つ、かつ世界レベルの、研究成果が創出されていくことが期待されます。皆様方におかれましては今後とも倍旧の御指導を賜りますようお願い申し上げます。

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