理事長通信
第19号 年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
今年が皆様にとって良き1年になりますようお祈りいたします。
2020年に端を発したコロナ感染症の影響で、公益財団法人 痛風・尿酸財団の年中行事である痛風・尿酸研修会も過去4年間はネットを使った自習やWeb開催の形式をとらざるを得ませんでした。しかし、昨年はコロナ騒ぎもようやく一段落し、鳴りを潜めていた社会の動きが一気に顕在化しました。その中で、痛風・尿酸研修会も、久しぶりに講師も聴講者も東京にお集まりいただいて、対面の形で開催することができました。ランチョンセミナーも開催でき、久しぶりに活気のある研修会になりました。オンライン開催は、現地に行かなくても自宅で聴講できるという大きなメリットがあるのですが、対面開催に比べると、聴講者からの質問が少なくて、今一つ盛り上がりに欠けるのが難点です。今回4年ぶりに対面開催をして、そのことを再確認しました。研修会当日は、参加者の皆様からいろんな質問やご意見を投げかけていただき、講師の方々にもしっかりと答えていただきました。そして、とても楽しい、実りの多い研修会になりました。また終了後に開催した懇親会にも、たくさんの方々がご参加いただき、少々お酒が入った状態で、さらに活発な意見交換が行われました。皆さん話が尽きない様子で、お開きの時刻になってもたくさんの方々が帰らずに残っておられたのが印象的でした。やはり、時間と空間を共有した状態で話し合うことは重要です。その会話の中で、臨床上の疑問が解決されたり、重要な発見につながっていく研究面でのヒントが生まれることを信じます。2024年は、9月8日(日)に東京で開催の予定です。多数のご参加をお待ちしておりますので、今からスケジュール調整をお願いいたします。
あとひとつ、重要なニュースがあります。2023年から、港区ふるさと納税を利用した痛風・尿酸財団へのご支援のお願いを開始しております。当財団は、痛風や尿酸に関する研究助成と、適正な診療の普及を目的として活動しておりますが、近年、企業からの寄付金が大幅に減額されて、十分な研究助成金の準備ができない状況になっています。痛風・尿酸財団が事務所を置く東京都港区では、ふるさと納税の制度を利用して、港区内にある公益法人に対する助成を開始しており、当財団でもこの制度を用いて財務状況を改善することを企画しました。例えば、東京都港区に対して今年10万円の寄付をしていただき、年度末に確定申告をすると、所得税控除+住民税控除+住民税特別控除にて98,000円が還付されます。つまり皆様の負担額は2,000円のみで、当財団に規定額(寄付金の7割程度)である約7万円の寄付金が入るという仕組みです。残念ながら、他のふるさと納税のような返礼品はありませんが、当財団の活動をご理解いただき、是非ともご支援いただけますよう、お願い申し上げます。具体的な手続は、痛風・尿酸財団HPに記載があります。よろしくご一読をお願いいたします。
それでは今年1年も公益財団法人 痛風・尿酸財団をよろしくご支援いただきますよう、改めてお願い申し上げます。
2024年正月
公益財団法人 痛風・尿酸財団 理事長
医療法人財団順和会山王メディカルセンター院長
山中 寿