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2013年12月10日

第47号 役立つ情報は何か?

インターネットの発達により社会に情報が溢れるようになった。誰でも安価に情報を得ることが可能になっている。どうして皆は情報を得たいのであろう。それは、情報により、未来の行動を変える事が出来るからである。それにより生存する確率が高くなると期待できるからである。自分の、自分が属する家族の、さらには自分の属する集団の生存する確率が高くなれば、自分の遺伝情報を次世代に残す確率が高くなり、残る世代はそのような遺伝子で構成される。

従って望ましい情報とは、生存のために役立つ情報である。例えば、健康に役立つ情報、みんなが幸福になる情報、楽しく過ごすために役立つ情報、豊かになる情報、敵に勝つための情報は望ましい情報である。

昔は情報が少なかったので多いほど良かった。しかし、現在のように情報が溢れてくると、どれが望ましい情報かを判断するのが難しくなる。そのため、情報そのものより、正しい情報か、役立つ情報かを判断することが大切になった。以前はそれを上司が、親が、会社が、政府が自分に代わって判断してくれた。しかし、今後は期待できない。なぜなら、我々は他人の判断が誤っている時、それが目上の人であっても激しく批判するようになったからである。

そしてついにどんな批判にも耐える判断者が判断を行うようになった。コンピュータである。そして、その判断はどの専門家より正しい。何故なら、専門家は直観と情緒を入れて判断するが、コンピュータにはそれがなく、論理と科学で判断するからである。

しかし、こんな世の中は面白いはずがない。情緒と直観で判断する方がいいに決まってる。その通りである。

ただし、それは命に関係ない場合に限る。航空機の操縦や薬の認可を直観と情緒に頼ってはならない。エンタメや恋愛は直観と情緒で構わないのである。

しかし、日本社会には命に関わる事さえ直観と情緒で決める傾向がないであろうか。それは、これからは通用しがたいであろう。


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